鹿児島東西道路トンネル見学会
トンネル計画位置は高速道路インターチェンジと鹿児島市街地を結ぶ幹線道路でいつも渋滞する場所です。発進立坑付近の河川を地中化し道路を広げ、道路中央に大きな建物(発進立坑)を造り、シールドトンネル工事をしているのは知っており通るたびに現場を見てみたいと思っていました。今年の環境マネジメントKES審査は鹿児島県技術士会の副会長さんでしたので、KES審査後にシールドトンネルの話をしたら「現在、見学会の計画中です。」とのことで楽しみにしていたら先週実現しました。技術士会に感謝です。(おまけにCPD頂けました。)
私は下水道工事で1,000mmと1200mmの推進工事は経験していましたが、規模が全く異なりました。下水道の推進は通常立坑間を直線で後ろからマシンと管を押しますが、トンネルは出来上がったトンネル(セグメント壁)を反力にシールドマシンが進んでいきます。トンネルは大きすぎて後ろからは押せないですね。一度、カーブの推進工事をおこなったときは綺麗なカーブにならず苦労したこともありました。今回のシールドトンネルは上下、左右のカーブが多く高い技術力を必要としています。本掘進のスピードは10m位/日ですが、鉄道の下、調整池の基礎杭の中を掘削する時は総重量1,400トンのシールドマシンで2mm~3mm/分のスピードで掘削するようです。
掘削線形の確認は毎日、作業交代時にチェックするようで、私が数十年前におこなっていたチェック方法とあまり変わっていないようでした。現場見学の後に国交省の監督官、ゼネコンの所長から現場説明があった後、質問が次から次にありましたが、第2班の見学会が控えていたため質問は途中で打ち切りでした。私は見学中にゼネコンの若い技術者に質問しておりましたが、説明会の質問はさすが技術士と思わせる内容でした。
国交省鹿児島国道事務所、大成建設・大豊建設JV、鹿児島県技術士会の皆様、見学会を実施して頂きありがとうございました。